NEUTRAL COLORS ISSUE 6 〈購入特典付き〉
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著者:加藤直徳 / 発行:NEUTRAL COLORS / B5判(257mm×182mm) / 276P / ソフトカバー(ペーパーバック) / 印刷:オフセット・リソグラフ / 2025年 8月発行 / テキスト:日本語・英語 / 初回限定特典:NCオリジナル手刷りトートバッグ
リソグラフで刷られたこの雑誌は、インクが手についたり、濃淡に個体差があったり、一冊として同じものはない。それだけに大量生産では実現できない、個体としての「本」を感じることができるのではないか。
かつて、トラベルカルチャー誌の『NEUTRAL』『TRANSIT』『ATLANTIS』を世に送り出してきた加藤直徳(かとう なおのり)が主宰するインディペンデントな出版社〈NEUTRAL COLORS〉がリリースする新雑誌『NEUTRAL COLORS /ニュー・カラー』の第6号。
特集は「滞在」。
観光で立ち寄る場所でも移住で もなく、ある一定期間留まった時に起こる、静止したような時間と 、偶然隣りあった人との関係性について 。
とある書店に11日間滞在し雑誌をつくったとき、たまたま手伝いに来てくれた年齢もばらばら な人が、作業をしながら生い立ちや好きなことを自由に語り始める様子を見て、不思議な連帯感を感じました。なんて静かで特別な時間なんだろう。いまの世界から少し離れて留まることができる、戻ることを意識しながらも没頭している、ものをつくったり、なにもせずすごす時間から生まれる、自分にとっての特 別な滞在 。あの時間はもう戻ってはきませんが、目の前には紙の束が集積して存在しています。だから私たちは何度もその時間に出会うことができます。滞在で生まれる特別な場 所と時間に──(加藤直徳)
ベトナムのホーチミンではなにもしない滞在をし、捨てる物でプロダクトをつくる「Nem Space」を訪ね、デザイナーの平山みな美さんはアムステルダムの活版印刷所に滞在して印刷を実施。「Foraged Colors」を主宰する吉田勝信さんとは山で採取した土でインクを制作し、シルクスクリーンで1枚ずつ手刷りする。イギリスの映画監督、舞台デザイナー、作家として活躍したデレク・ジャーマンの庭に通い、彼と親交を深めた日本人の奥宮誠次さんは「完成することのない最後の作品」をつくるデレクの庭 に滞在し、貴重なポートレイトと静かな会話を交わした。名古屋の書店on readingでは11日間滞在し雑誌をみんなで編んだり──。
「滞在で感じるあの滞在で感じたあの特別な時間はなんだ?」
不思議な感情として捉えられる滞在。いつかの滞在を思い出したり、未来の滞在に思いを馳せられるような感情が湧いてくる一冊です。