庭とエスキース

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著者:奥山淳志 / 出版社:みすず書房 / A5判変型 / 328P / ソフトカバー / 2019年 発行

「僕は無意識のうちに、イーゼルに置かれている絵が何であるのかを最初に確認するようになった」(本文より)

写真家である著者の奥山さんは、北海道の丸太小屋で自給自足の生活を営み、糧を生みだす庭とともに暮らす「弁造さん」の姿を14年にわたり撮影しつづけた。ひとつしかない十畳ほどの部屋には、食事を作るための流しと食事スペース、冷蔵庫、トイレとお風呂、クローゼット、ベッド、薪ストーブと暮らしていくうえで必要なすべてが揃っていた。生きていくうえで必要のないものを挙げるとしたら、それはイーゼルをはじめとする絵を描く道具。でも、これは弁造さんにとっては、冷蔵庫や風呂などとは比べようもないほど大切なものだった。イーゼルに掛けられた絵は日によって違ったが、どれも完成していなかった。
本書は、弁造さんの“生きること”を思い紡がれた24篇の記憶と40点の写真で構成された写文集。奥山さんと弁造さんとの長年にわたる交流に心が揺さぶられる一冊。

*奥山淳志 (おくやま あつし)
写真家。1972年大阪生まれ、奈良育ち。京都外国語大学卒業後、東京の出版社に勤務。1998年岩手県雫石町に移住し、写真家として活動を開始。以後、東北の風土や文化を撮影し、書籍や雑誌等で発表するほか、人間の生きることをテーマにした作品制作をおこなう。2006年「Country Songs ここで生きている」でフォトドキュメンタリー「NIPPON」2006選出、2015年「あたらしい糸に」で第40回伊奈信男賞、2018年写真集『弁造 Benzo』で日本写真協会賞 新人賞、2019年写真集『弁造 Benzo』および写真展「庭とエスキース」で写真の町東川賞 特別作家賞を受賞。主な著書に『手のひらの仕事』(岩手日報社、2004)、『とうほく旅街道』(河北新報出版センター、2012)、『動物たちの家』(みすず書房、2021)などがある。

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