絵にしかできない
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著者:大竹 昭子 , 諏訪 敦 , 編集協力:大野陽子 , 綾女欣伸 , 大林えり子(ポポタム), 装幀:横山 雄 , 表紙・図版:諏訪 敦 / 発行所:カタリココ文庫 / 文庫判 / 88P / ソフトカバー(ペーパーバック) / 2020年 11月発行
カタリココ文庫10号は画家、諏訪敦と大竹昭子による対談集。
緻密な描法で知られる諏訪敦は、ともすれば「写真みたい」のひとことで語られることもあるようだ。具象絵画には長大な時間と根気を求められ、見かけは似ているようでも絵と写真とでは大きな隔たりがあり、絵画制作に注ぎ込まれたエネルギーや技術、パッションをいかに感じ取れるかということは見る側の資質の問題かもしれない。
諏訪敦の創作は詳細な取材を通して自分の足下を深く掘り下げることからスタートし、その過程はまるで文学者のようだと大竹は言う。
本書では2019年9月のトークと朗読会<カタリココ>と、彼のアトリエでおこなったつづきの対談を収録。巻末には活動歴を示す詳細な年譜が掲載され、諏訪敦というたぐいまれな画家を理解するにはうってつけの一冊となっている。