OMAMORI |湯浅景子
¥4,950
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著者:湯浅景子 / 発行:ELVIS PRESS / 195mm × 135mm×15mm / 128P / ハードカバー(オフセット プリント) / 2023年2月発行 , 限定1,000冊
塗り重ねた色の上に針で引っ掻くようにして絵を描き、独特のマチエールを持った作品をつくり出す画家、湯浅景子による作品集。カバーを外すと、金の箔押しで施された折り鶴が現れます。巻末には、原画作品の一部を切り取り落款した、作家謹製のお守り付き。
古くから世界のいたるところで人々は「オマモリ」をつくったり携えたりしてきました。そのカタチは様々で、勾玉、人形、石、装飾具、お札など宗教的背景から生まれたものから、時にはなんてことのない日用品にも特別な意味を見出し「オマモリ」として持っておくことで、縁起を担いだり、自身の安穏の拠りどころとしたりと、なんだかその行為は、とても人間らしい営みのようにも感じられます。
本作では、私自身が「オマモリ」として普段身につけているアクセサリや、持ち歩いている手紙、薬瓶などに加え、背守り、折り鶴、しめ縄など、人々が暮らしの中で安らぎや平和、魔除けを願いつくってきたものを、その想いや祈りを重ねながら描きました。
また、こうしたモノを描いていくうちに気付いたのは、この「描く」という行為そのものが自分自身にとって何よりの「オマモリ」だということでした。
願わくば、この作品集が、誰かにとっての「オマモリ」となれば嬉しいです。
—湯浅景子
*湯浅景子 (ゆあさ・けいこ)
1973年生まれ、名古屋市在住。
2020年HB GALLERY ファイルコンペvol.30 <藤枝リュウジ賞>大賞
他受賞多数。
www.keikoyuasa.com