第一藝文社をさがして
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著者:早田リツ子 , 装丁:櫻井久・中川あゆみ(櫻井事務所), 装画:小川哲 / 出版社:夏葉社 / 四六判変形 / 312P / ハードカバー / 2022年 1月発行
戦前の京都で、中塚道祐が運営したひとり出版社「第一藝文社」(1936-44)があった。伊丹万作の最初の本『影画雑記』、杉山平一の詩集『夜学生』、今村太平の『漫画映画論』などを刊行。著者は遺族へ会いに行き、図書館や、古書店をめぐるなどして、出版社の秘密を時間をかけて解き明かしていきます。そこにはひとりの編集者と作家たちの出会いがあり、大きな戦争がありました。装幀は、オールカラーの美しい布装。小川哲さんの絵を布に印刷し、本に貼り付けた上にそ半透明なカバーを纏わせるという凝った造本となっています。地味で、無骨で、読み応えのある類書のない評伝にじっくりと取り組んでみてはいかがでしょうか。