三角みづ紀 詩集「どこにでもあるケーキ」|三角みづ紀
¥1,870
SOLD OUT
著者:三角みづ紀 , 装画:塩川いづみ / 出版社:ナナロク社 / 文庫変型判 / 120P (詩33編+口絵2点+あとがき) / ハードカバー(グラシン紙巻) , 三方小口塗装 / 2020年8 月発行
わたしは十三歳になっていた。
わたしは皆とはちがう
全員がささやかにあらがう
でも完全にちがうのはこわい——。
詩人の記憶を重ねた13歳を描く、33篇を書き下ろした本作は、すべて一人目線で描かれた、主人公の存在する短い物語としても読める親しみやすい一冊。一見すると否定的な言葉に、どこかそうありたいとも願う繊細な感情が見事に詩となって昇華している。
*三角みづ紀(みすみ・みづき)
1981年鹿児島生まれ。札幌在住。在学中に現代詩手帖賞、第1詩集で中原中也賞を受賞。第2詩集で南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。一ヶ月の間、欧州を旅して執筆した第5詩集『隣人のいない部屋』で萩原朔太郎賞を史上最年少で受賞。