「生きる」 逗子上映会がわたしに教えてくれたこと

¥1,500

著者:藤原貞子 , 編集:荒井晶子・大竹昭子 / 発行:藤原貞子(セルフパブリッシング) / B6判(182mm × 128mm)/ 2冊組 (本体 112P・別冊 28P)/ ソフトカバー(ブックジャケットなし)/ 2026年3月11日発行

神奈川県横須賀市に住む80代の女性、藤原貞子さん。
大学卒業後から定年退職まで教師一筋の人生を送ってきた彼女でしたが、ある日、映画『「生きる」 大川小学校 津波裁判を闘った人たち』を観て衝撃を受けたことが発端となり、自ら上映会を企画することに──。逗子の500席もあるホールを埋めるほどの熱気ある集いを実現させた上映会でしたが、本書は、その上映会前後の約2年にわたる活動の日々を綴ったものです。
彼女が起こした行動の根源には、若き日に体験した学校事故の辛い記憶と、今も繋がりのある元教え子たちの存在、なかでもある生徒への強い想いがあったそう。
2026年は東日本大震災から15年という節目の年に当たります。この間、震災被害に関する様々な記録物が世に出ましたが、本書の特徴は元教師の視点からこの大きな出来事を見直している点にあります。
「退職して20年がたっても未だ学校のことが気になってしょうがないし、教師としての自分を振り返らずにいられない」と述べる藤原さん。教師時代にやり残した「宿題」に真摯にとり組む彼女の姿は、多くの人を勇気づけるに違いありません。
本書は2冊組になっており、本冊には上映会までの日々と大川小学校の訪問が綴られ、別冊には協力者のことばや観客のアンケートなどが収録されています。人びとの声が多重的に響き合うよう構成されたこの15年を振り返るに相応しい内容です。

*藤原貞子(ふじわら・ていこ)
1944 年、横須賀市に4人兄弟の3番目として生まれる。横須賀、逗子などを生活圏とし、海から離れずに暮らしてきた。1967 年、横浜国立大字教育学部数学科を卒業、陸上自衛隊少年工科学校に数学科教官として赴任。1970 年から 2005 年まで横浜市立中学校5校、その後定時制高校を含む非常勤3校と、合計9校で教壇に立った。趣味は大学時代に始めたテニス。ほかにも坐禅会、茶道、お絵描き教室などに日々忙しく飛びまわっている。

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