ここにつらなる日々
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著者:漆原悠一 , 装丁:漆原悠一 / 発行:tento / 四六番変型判(172mm×118mm) / 100P /ソフトカバー(ブックジャケットなし・天アンカット仕様)/ 2025年8月発行
若いころは、自分の旗を立てようと躍起になっていた。父が亡くなった四十九歳という年齢を基準に、限りある時間のなかで自分にはなにが出来るのだろうと焦っていた。なにが正解かさえわからないのに、早く答えに辿り着こうとしていた。だが、いくら探しても答えらしきものはなかった。気づくと自分だけの物語が出来ていて、その先がどんなに枝分かれしようとも「ま、いっか」と気楽に歩めばいいと思うようになった──(「あとがきにかえて」より)
グラフィックデザイナーとして活躍し、数々の書籍の装丁も手掛けている漆原悠一のエッセイ集。書き手の想いを汲み取り、真摯に仕事に取り組んで造られる篠原さんの本はどれも美しい。本書は、父のこと、家族のこと、学生時代のこと、友人のこと、引っ越しのこと、仕事のこと ......。デザインを仕事にする、忙しくも自由な日々が瑞々しい筆致で綴られた23篇を収載。
*漆原 悠一(うるしはら・ゆういち)
1979年大阪市天王寺区生まれ。2002年京都精華大 学美術学部デザイン学科卒業。
2011年に東京・西荻 窪の自宅にてデザイン事務所 tentoを設立。
その後、 代官山、三鷹へ移転。現在は京都市左京区に事務所を構える。
グラフィックデザインを生業としている 。