ラストイヤー|脇川飛鳥(著者サイン本)
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著者:脇川飛鳥 , 装画:水沢そら , 装幀:ほんだことこ(MARLC)/ 発行:短歌研究社 / 新書判(175mm×105mm) / 80P /ソフトカバー(ペーパーバック)/ 2025年6月発行
ドーナツは穴があいてるものですしあなたがいればうれしいですし
人間は別れて生きてゆくのです それではルールを説明します
ドン底のドンより深いとこに行ききみと一緒に絶望したい
──(収録歌より)
本書は、元々2024年の4月に発行されて好評だった「私家版」を、デザインや感触そのままに短歌研究社版として刊行したもの。勢いのある直球と、ゆるーく弧を描く変化球を上手く織り交ぜてストライクを取るピッチャーに、ぼくは思わず大きく空振り三振バッターアウト。もう、この後のことはどうにでもなれ……な疾走感が素敵、ステキな短歌集です。
装画は水沢そら『ちゃっくん』のワンシーンから。
*脇川飛鳥(わきがわ・あすか)
1979年、長崎生まれ。枡野浩一『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房、2000年)に50首の作品集「気がする私」を掲載。『テノヒラタンカ』(太田出版、2002年)に参加。
以降の短歌を本書に収載。