ぼくにはこれしかなかった。
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著者:早坂大輔 / 出版社:木楽舎 / B6判(182×128×13mm) / 224P / ソフトカバー / 2021年 3月発行 , 6月第3刷発行
ぼくは40歳を過ぎてからこの小さな街に小さな本屋を作った。 誰に笑われてもかまわなかった。 それはぼくの人生で、生きることのすべてだったのだから。 これはぼくの、ぼくだけにしか体験し得なかった物語だ。 そしてその物語はいまもなお続いている——(本文より)
著者の早坂さんと知り合ったのは、ちょうど当店(本の轍)を始めるにあたってニューヨークに行き、現地の本屋を見て回って程なくした頃、ボクのInstagramのpicを見て、彼がメッセージをくれたのだった。開業もほぼ同じ頃で、松山と盛岡という似たような地方都市なこともあって、凄く親近感を覚えた。
本書は、日々を流されるように生きてきた早坂さんがサラリーマンを経て、岩手県盛岡市に小さな本屋「BOOKNERD」を開業するまで、そして開業後の紆余曲折と人生に起こったさまざまな出来事が綴られている。日々何かに悩み、自分の生き方を見つめ直したいという方にはヒントとなる一冊に違いない。
収録されている書き下ろしのブックレビュー「ぼくの50冊」も秀逸。
*早坂大輔(はやさか・だいすけ)
1975年生まれ。サラリーマンを経て、2017年に新刊・古書店「BOOKNERD」を 開業。書店経営の傍ら、出版も手がける。
主な出版物に、くどうれいん著『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』。