片岡義男 COMIC SHOW
¥2,200
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著者:片岡 義男(原著) ,大橋 裕之 , 島田 虎之介, テリー・ジョンスン , 長崎 訓子 , Graeme Mcnee , 森泉 岳土 , 山田参助 , 山本美希 / 出版社:左右社 / 四六判(188×128×25mm) / 184P / ソフトカバー / 2019年 11月発行
中学生になったころ、夢中になって読んだのが角川文庫の"赤背"で出ていた片岡義男の一連の作品だった。「ときには星の下で眠る」「幸せは白いTシャツ」「彼のオートバイ、彼女の島」「いい旅を、と誰もが言った」など、作中にオートバイや旅をテーマにしたものが多かったが、今でも最も印象に残っているのは『人生は野菜スープ』に収録された「給料日」だ。貰ったばかりの20万円ほどの給料を、その日の夕方から翌朝にかけて、パチンコやゲームに興じたり、お酒を飲んでまわったりと、何を買うでもなく、ただただ浪費して使い果たすというだけの物語。主人公の背景やその意味は一切語られない。
本書は、『スローなブギにしてくれ』などで1970-80年代を風靡し、今なお新作を精力的に書き続ける永遠のシティボーイである片岡義男の作品世界をコミックスとして編みなおしたもの。アメリカ、オートバイ、文房具、ハードボイルド…片岡義男の世界が新たな形で表現された傑作スペシャル・ブックです。イラストレーターのテリー・ジョンスンによるオールカラー別冊zine「TEDDY meets TERRY」付き。
<目次>
山本美希「心をこめてカボチャ畑にすわる」
大橋裕之「給料日」
グレアム・ミックニー「鉛筆を削るとき」
長崎訓子「スローなブギにしてくれ」
森泉岳土「彼女のリアリズムが輝く」
島田虎之助「白い町」
山田参助「馬鹿が惚れちゃう」
片岡義男小説「ジラレナイシン」+自画像
特別別冊テリー・ジョンスン(湯村輝彦)描き下ろし「TEDDY meets TERRY」