文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室
¥2,200
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著者:アーシュラ・K・ル=グウィン, 訳者:大久保ゆう , 装画:モノ・ホーミー / 出版社:フィルムアート社 / 四六判 / 256P / ソフトカバー / 2021年 8月発行
技巧(クラフト)が芸術(アート)を可能にする——。
ハイファンタジーの傑作『ゲド戦記』や両性具有の世界を描いたフェミニズムSF『闇の左手』などの名作を生み出し、文学史にその名を刻んだアーシュラ・K・ル=グウィン。
本書は、ル=グウィンが「自作の執筆に励んでいる人たち」に向けて、小説執筆の技巧(クラフト)を簡潔にまとめた手引書。音、リズム、文法、構文、品詞(特に動詞、副詞、形容詞)、視点など、ライティングの基本的なトピックを全10 章で分かりやすく解説し、各章には、ジェイン・オースティンやヴァージニア・ウルフ、マーク・トウェイン、チャールズ・ディケンズなど偉大な作家が生み出した名文が〈実例〉として収録され、ル=グウィン自身がウィットに富んだ〈解説〉を加えている。章末には練習問題も用意されており、まさに執筆の楽しみを満喫できる一冊です。
*アーシュラ・K・ル=グウィン
1929年カリフォルニア州バークレーに生まれる。1962年に作家としてデビュー。斬新なSF/ファンタジー作品を次々に発表し、ほどなく米国SF界の女王ともいうべき輝かしい存在になる。SF/ファンタジー以外の小説や、児童書、詩、評論などの分野でも活躍。主な作品に、『闇の左手』、『所有せざる人々』、「ゲド戦記」シリーズ、「空飛び猫」シリーズ、「西のはての年代記」三部作など。ネビュラ賞、ヒューゴー賞、ローカス賞を何度も受賞しているほか、ボストングローブ=ホーンブック賞、全米図書賞、マーガレット・A・エドワーズ賞など数々の賞に輝く
*大久保ゆう(おおくぼ・ゆう)
フリーランス翻訳家。幻想・怪奇・探偵ジャンルのオーディオブックや書籍のほか、絵画技法書や映画・アートなど文化史関連書の翻訳も手がける。既刊訳書に、『物語を書く人のための推敲入門』(フィルムアート社)、画集『コンプリート ワークス オブ ドゥルー・ストゥルーザン』『アート オブ ロバート・マッギニス』、テリル・ウィットラッチ『幻獣と動物を描く』『幻獣デザインのための動物解剖学』『幻獣キャラクターを創る』(マール社)、『H・P・ラヴクラフト 朗読集1〜3』(パンローリング社)などがある。