カステーラのような明るい夜
¥2,200
SOLD OUT
著者:尾形亀之助 , 編者:西尾勝彦 , 装画:保光敏将 , 装幀:クラフト・エヴィング商會 , 校正:航星舎 / 出版社: 七月堂 / 四六判変型 / 154P / ソフトカバー(仮フランス装) / 2021年 10月発行
月あかりの静かな夜る —
私はとぎれた夢の前に立ちどまっている
「この詩集を、未知の読者、未来の人びとに捧げます。」(編者あとがきより)
孤高の詩人・尾形亀之助(1900-1942)を知ったのは、2017年に夏葉社から刊行された詩集『美しい街』がきっかけだった。無駄な言葉を削ぎ落としたかのような短文の詩 ひとつひとつが、合間に挿し込まれる、画家・松本竣介のデッサンと相まって、一層際立って見えたのだった。本書は尾形亀之助を愛してやまない詩人の西尾勝彦さんが編集した一冊。どこかほのぼのとした風合いを醸し出す装画は版画家でイラストレーターの保光敏将さんによるもので、全体の装丁を手がけたのはクラフト・エヴィング商會というまさにこの詩集のためだけのタッグが実現。旧仮名遣いを新仮名遣いへと改め、校正を担当した航星舎や、版元の七月堂の情熱が結実した、この先もずっと残していきたい一冊です。