小さな手袋/珈琲挽き【新装版】
¥3,300
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著者:小沼丹 , 編集:庄野潤三 / 出版社:みすず書房 / 四六判(195mm×135mm×22mm) / 280P / ソフトカバー / 2022年 4月発行
決して煌びやかで派手な作風ではないけれど(むしろ、そういったことからはあえて真逆の)、日常のふとした瞬間や、隙間からこぼれ落ちる事象を丹念に描くことで瀟洒な絵のように楽しめる作品を残している小沼丹。庭の木木と小鳥たち、木洩れ陽あふれる散歩道、多くの友。おだやかでユーモアにじむ筆致のなかに浮かび上がる、遠い風景と澄明な時。小沢書店76年刊「小さな手袋」とみすず書房94年刊「珈琲挽き」を底本として編まれた随筆選、全6 1篇。
*小沼丹 (おぬま・たん)
小説家、英文学者。1918年東京生まれ。1942年早稲田大学文学部英文科卒業。早稲田大学名誉教授。日本芸術院会員。1996年歿。
*庄野潤三 (しょうの・じゅんぞう)
1921年(大正10)大阪府生まれ。九州大学東洋史学科卒業。1955年(昭和30)『プールサイド小景』により芥川賞受賞。61年(昭和36)『静物』により新潮社文学賞受賞。65年(昭和40)『夕べの雲』により読売文学賞受賞。日本芸術院会員。2009年歿。