書こうとしない「かく」教室
¥1,980
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著者:いしいしんじ , 装丁:寄藤文平・古屋郁美(文平銀座)/ 出版社:ミシマ社 / 四六判(188mm×132mm) / 224P / ソフトカバー / 2022年4月発行
ことばはどこから来るのか?
なぜそれが“生きる”のか?
ミシマ社主催のオンライン講座(MSLive!)から生まれた本書。
「小説をかくときは、『掻く』に近いなぁ」と言ういしいさん。私たちは「書く」に意識がいきすぎて、「かく」には「描く」「掻く」、さらには「欠く」があることを忘れていたのではないか。欠く——という言葉の通り、何かを書くには当然のように「書かない時間」がとても重要だということに。
「どんな状況になったら、どんな言葉が生まれるのか?」
『ぶらんこ乗り』『トリツカレ男』『ポーの話』『みずうみ』『港、モンテビデオ』…こうした名作は、書こうとしない作家によって、どのように“かかれた” のだろうか?
本書では、いしいさんが 東京、神奈川・三崎、長野・松本、そして京都と、今まで住まいを移しながら、その地その地でどのように生活し、どのような出会いと別れがあり、その中で「かいて」来たのかが描かれています。
*いしいしんじ
1966年大阪市生まれ。京都大学文学部卒。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2000年、初の長編小説『ぶらんこ乗り』を発表。03年『麦ふみクーツェ』で第18回坪田譲治文学賞、12年『ある一日』で第29回織田作之助賞、16年『悪声』で第4回河合隼雄物語賞を受賞。著書に『トリツカレ男』『プラネタリウムのふたご』『ポーの話』『みずうみ』『よはひ』『海と山のピアノ』『港、モンテビデオ』『きんじよ』『みさきっちょ』『マリアさま』『ピット・イン』『げんじものがたり』など多数。お酒好き。魚好き。蓄音機好き。現在、京都在住。