デイヴィッド・イグナトー詩抄|死者を救え
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著者:デイヴィッド・イグナトー , 訳者:千石英世 , 栞文:小池昌代 , 装画・扉絵:高橋岳人 / 発行:七月堂 / 四六判(188mm×127mm) / 256P / ソフトカバー/ 2022年 5月発行
「詩人というのは、仮にどんな光があたったところで、物のなか、言葉の背後に、その姿をそっと隠している。だから探しにいこう。見知らぬ異国の、詩の交差点で、出会い頭、いきなり、イグナトーとぶつかる、なんてことがあるかもしれない。」(小池昌代・栞文「転がるベーグルを追いかけよう」より抜粋)
20世紀後半のアメリカ現代詩の世界で活躍し、孤独のうちに詩作をつづけたイグナトー。選りすぐった67篇の短編詩に加え、60頁以上となる翻訳者・千石英世さんのエッセイと、各章に原文を一篇ずつ収録した充実の一冊です。
*デイヴィッド・イグナトー
(David Ignatow, 1914-1997)
ニューヨーク市ブルックリン地区にロシア系ユダヤ人の移民の子として生まれ育つ。
1948年第一詩集『詩集』以後最晩年まで精力的に詩作した。代表作『死者を救え』(1968年)のほかに20数冊の詩集がある。W・C・ウィリアムズ、ホイットマン、ハート・クレイン、ボードレール、ランボーの詩に学ぶ。シンプルで高密度の文体から飛躍的に展開される宗教哲学的幻想が特色。
*千石英世(せんごく・ひでよ)
(1949- )
アメリカ文学者、文芸評論家、詩人。
著書に『白い鯨の中へ─メルヴィルの世界』(増補版彩流社)、『小島信夫─暗示の文学、鼓舞する寓話』(同)他。訳書に『白鯨』上下(講談社文芸文庫)他。詩集に『地図と夢』(七月堂)。