あいたくてききたくて旅にでる
¥2,970
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著者:小野和子 , 寄稿:濱口竜介・瀬尾夏美・志賀理江子 , 編集:清水チナツ , 写真:志賀理江子 , デザイン:大西正一 / 発行:PUMPQUAKES / A5変型判(210mm×142mm)/ 368P / ハードカバー / 2019年 12月発行
むかし、むかし。あるところに──
海辺の町や山奥の集落で、口から耳へと語り継がれてきた「民話」。東北で50年ものあいだ、一軒一軒の戸を叩きながら「民話」を乞うてきた民話採訪者が聞いたのは民話とともに語られた「民の歴史」、抜き差しならない状況から生まれた「物語の群れ」だった。
東北で半世紀にわたり一軒一軒その戸を叩きながら、民話を聞き訪ねてきた在野の民話採訪者・小野和子さん初の著書。採訪の旅日記を軸に、聞かせてもらった民話、手紙、文献などさまざまな性質のテキストを、旅で得た実感とともに編んだ全18話と、著者の姿勢に共鳴してきた若手表現者である濱口竜介(映画監督)、瀬尾夏美(アーティスト)、志賀理江子(写真家)の寄稿を収載。
志賀の撮り下ろし写真に、大西正一による美しいデザインワークも魅力的な一冊です。
*小野和子(おの・かずこ)
民話採訪者
1934年岐阜県生まれ、宮城県在住。
1969年から宮城県を中心に東北のむら村へ民話を求めて訪ね歩く民話採訪をひとりで始める。
1975年にみやぎ民話の会を設立。濱口竜介・酒井耕監督作品映画『うたうひと』(2013年)、NHK Eテレ「こころの時代」(2022年)等にも出演。