不肖の娘でも
¥2,200
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著者:井川直子 , 装丁:菅渉宇 / 出版社:リトルドロップス / A5判(210mm×150mm×10mm) / 160P / ソフトカバー / 2019年 5月第二刷発行
「お母さんごめんね、娘は、私の人生を歩くよ」
東京で書き手になった娘と、認知症を患う秋田の母。介護さえできない娘は、母への文章を書こうと思った。書き終わると、そこにはひとりの女性の一生があり、その人に育てられた自分がいた——。
「食」関連のライターとして広く知られる井川直子さんが、母親と、自分自身と向き合った姿を綴った私家版エッセイ。
ごくごく私的な話なのに、多くの人にとって自分ごととして胸に響く。心の片隅で母を想う、自称・不肖の娘や息子たちへ。井川さんから向けられた読む人それぞれの記憶の中の母を思い起こさせるきっかけとなる一冊です。
<目次>
一 夏雲
二 友だち
三 いち日ひと笑い
四 役に立たない娘
五 白い鳥
六 営みの料理
七 あなたにしかできないこと
八 おやつ
九 生きてきた場所
十 最後に残るもの
*井川直子 (Ikawa Naoko)
文筆業。秋田県出身。
主に料理人、生産者、醸造家など、食と酒にまつわる「ひと」と「時代」をテーマに執筆。近著に『変わらない店 僕らが尊敬する昭和』(河出書房新社)、『昭和の店に惹かれる理由』『シェフを「つづける」ということ』(ともにミシマ社)。著書に『僕たち、こうして店をつくりました』『イタリアに行ってコックになる』(ともに柴田書店)など。現在、雑誌『dancyu』『料理通信』、ウェブサイト『dancyu web』、新聞『秋田魁新報』などで連載中。