古武家賢太郎作品集『KENTARO KOBUKE』
¥5,500
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デザイン:尾崎強志 , 執筆:内田真由美 , 翻訳:川口涼子 / 発行:HeHe(ヒヒ)/ A4判変型(260mm×216mm×13mm)/ 96P / ハードカバー(クロス貼り装)/ 2021年 9月発行 , 通常版 限定500部
現代美術家として活躍している古武家賢太郎の2冊目となる作品集。目は心の鏡。特長的に描かれる「目」から読み取れるのは、絵という鏡に映し出された鑑賞者自身なのかもしれない。いくつもの色を重ねて描かれる人物や風景、動植物など、寓話的でありながら親近感を覚える独特の透明感をまとった新作を中心に、51点の作品を収録した一冊。
*古武家賢太郎(こぶけ・けんたろう)
1975年広島県生まれ。1998年桑沢デザイン研究所卒業。2006年ロンドンに移住。2009年ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ修士課程修了。2012年に文化庁進芸術家海外研修制度研修員に選出されている。桜の木のボードに色鉛筆で色のレイヤーを描き込んでいく手法は唯一無二のもの。神話や童話、本人が見聞きしたフラグメンツを題材に原色の色鉛筆の色彩を重ね合わせることで生まれる幻想的なペインティングは、現代のトランスアヴァンギャルドともいうべき複雑な世界観を表出させている。リリシズムが漂う夢の中のような光景に微かに潜り込ませた現代社会への鋭い視線が作品に陰影と深みを与え作品の個性を際立たせている。