月刊ドライブイン vol.05
¥500
SOLD OUT
取材・撮影・文・発行人:橋本倫史 / A5判 / 44P / ソフトカバー(ペーパーバック) / 2017年8月発行
戦後のモータリゼーションから生まれた風景として日本に定着し、平成から令和へと時代が移りゆく中で徐々にその姿が消えつつあるドライブイン。全国各地に残るドライブインを訪ねながら、店主へのインタビューやお店の歴史、食事メニューなどを通して「昭和」の風景や記憶を伝える、著者渾身のルポルタージュ。毎号二編ずつ掲載(vol.12の最終号のみ一編)したシリーズ。
【目次】
「観光バスはどこまでも 能登・ロードパーク女の浦」
「レトロなオートレストラン 群馬・ドライブイン七輿」
【内容】
今回取り上げるのは、能登にあるドライブインと、
群馬県にあるドライブインです。
1950年代の日本では観光バスが流行し、全国津々浦々まで観光バスが走っていました。裏を返せば、ちょっとした景勝地が“観光地”に変貌したということでもあります。ドライブインが多く残る場所というのは、一つには、そうした“観光地”の近くです。
能登にあるドライブイン「ロードパーク女の浦」は、まさに“観光地”のドライブインです。松本清張の「ゼロの焦点」の舞台として注目を浴び、観光バスが押し寄せた能登金剛にほど近い場所に「ロードパーク女の浦」はあります。この店を営む岡本澄子さんに話を伺いながら、観光バスの時代を振り返ります。
もう一軒は、群馬県にある「ドライブイン七輿」です。このお店は自動販売機が並ぶオートレストランとして24時間営業しています。今ではすっかり懐かしい存在になったハンバーガーやトーストサンドの自動販売機も並んでおり、テレビ番組や映画のロケにも使われてきたお店です。
コンビニができる以前に、オートレストランは誕生しています。24時間いつでも食事ができる、最新のスタイルとしてオートレストランが紹介されていた時代もあります。1975年に「ドライブイン七輿」を開店した木村清さんに話を聞きつつ、オートレストランの時代を探ります。