月刊ドライブイン vol.09
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取材・撮影・文・発行人:橋本倫史 / A5判 / 40P / ソフトカバー(ペーパーバック) / 2018年1月発行
戦後のモータリゼーションから生まれた風景として日本に定着し、平成から令和へと時代が移りゆく中で徐々にその姿が消えつつあるドライブイン。全国各地に残るドライブインを訪ねながら、店主へのインタビューやお店の歴史、食事メニューなどを通して「昭和」の風景や記憶を伝える、著者渾身のルポルタージュ。毎号二編ずつ掲載(vol.12の最終号のみ一編)したシリーズ。
【目次】
「霧に包まれた道 津山・ドライブインつぼい」
「雪に覆われた道 南魚沼・石打ドライブイン」
【内容】
一軒目に取り上げるのは、岡山県津山市にある「ドライブインつぼい」です。中国地方の内陸部には、閉店してしまった店を含めて、数多くのドライブインが建ち並んでいます。なぜその場所にドライブインがあるのか?——そこには高速道路が関係しています。
中国地方には中国自動車道と山陽自動車道が通っています。この二つがどのように出来上がったのか。それが一般道沿いの風景にも影響を及ぼしています。1966年から「ドライブインつぼい」を営んできたご家族やご近所さんに話を伺いつつ、そこにドライブインが生まれ、消えていった歴史を紐解きます。
二軒目に取り上げるのは、新潟県南魚沼市にある「石打ドライブイン」です。1980年代、レジャー産業やリゾート開発によって日本の風景は大きく変化しますが、この時代にあらたに注目を浴びたスポーツにスキーがあり、日本は空前のスキーブームを迎えます。
「石打ドライブイン」のすぐ裏には、1956年に創業された老舗、石打丸山スキー場があります。バブルの時代にスキーブームが到来すると、このスキー場にも大勢のスキー客が押し寄せました。この地で50年以上営業を続ける「石打ドライブイン」に、当時のことを含めて話を伺いました。