著者：折坂悠太 / 発行：ルポルタージュ / 160mm×110mm / 200P / ソフトカバー / 2022年6月発行

「叔母の火葬のため郊外の駅で待ち合わせた姉と弟 。 弟が遅れ、バスが行ってしまったため、起 伏の多い田舎道を二人で歩いて向かう事になる。 弟には子供が生まれたばかりで、姉から祝いの言葉をもらいつつ、お互いの近況、生活の様子などを 話しながら歩いていく。 次第に姉弟は育ってきた家族感に対して何か感覚のずれがある事が段々と分 かっていく。そんな中、火葬場へ向かう姉弟の前に突如あるものが現れて......」（短編小説「薮 IN」あらすじ）

シンガーソングライターの折坂悠太による初の著書。短編小説「薮IN」を含む、エッセイ、童話、論考、対話など様々なスタイルの文章を折坂悠太が書き下ろし、ゲスト作家としてイ・ラン（音楽家、作家、イラストレーター）、坂口恭平（建築家、作家、音楽家、画家）、塩田正幸（写真
家）も参加したオムニバスブック。藪の中に分け入って、折坂さんの新たな一面を次々に発見して触れていくような大充実の一冊です。

＊折坂悠太（おりさか･ゆうた）
1989 年鳥取生まれ、千葉県出身のシンガーソングライター。
平成元年生まれならではの極私的な感性で時代を切り取りリリースされた『平成』(2018 年発表)は、その年を代表する作品として、CD ショップ大賞を受賞するなど、高い評価を受ける。2019 年には上野樹里主演、フジテレビ系月曜九時枠ドラマ『監察医 朝顔』主題歌に「朝顔」が抜擢され、2020 年同ドラマのシーズン2の主題歌続投も行い、2021 年 3 月にはミニアルバム『朝顔』をリリース。また、佐藤快磨監督、仲野太賀主演の映画『泣く子はいねぇが』では自身初の映画主題歌・劇伴音楽も担当するほか、サントリー天然水、サントリー角ウイスキーの TV CM ソングを担当するなど活躍の幅を広げている。2021 年 10 月 6 日には、3 年ぶりとなるアルバム『心理』をリリースし、全国 8 都市 9 会場を回る初のホールツアーを成功させた。