なぜなら|ソフィ・カル
¥9,900
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著者:ソフィ・カル , 日本語監修:岡部あおみ , 翻訳者: ヤナガワ智予 / 出版社:青幻舎 / B5変型判(245mm × 174mm) / 84P / 布装ハードカバー / 2024年 11月初版発行
なぜなら、赤ちゃんにほれぼれと見とれる
通りすがりの人に、その母親が
「だけどこの子の写真、見てませんよね!」と叫んだ、
あのストーリーを読んだから──。
世界中から注目されるフランスの女性現代アーティスト、ソフィ・カル
『Parce que(なぜなら)』の日本語版。
2018年にソフィ・カルが作品シリーズ『Parce que』(なぜなら)を発表した際におこなわれた展示では、「なぜなら」から始まるテキストが刺繍された布がフレームを覆い、鑑賞者はテキストを読んだ後に布をめくってそこにある写真とイメージを重ね合わせるという手法が取られた。この書籍版では、まず紙に書かれた言葉を読み、その後にスリーブ状になったページから写真を取り出すという本ならではの構成になっている。ソフィ・カルの作品を本の形で追体験する実験的な作品集といってほかならない。
ソフィ・カル本人の希望により刊行された日本語版は、仏英新版と同内容、新作6作を収録。
*ソフィ・カル(Sophie Calle)
1953年、フランス生まれ。極めて日常的かつ私的な営みをベースに、写真や言葉を通じた物語性の高い作品を制作するコンセプチュアル・アーティスト。1980年代より現代美術作家として活動。日本国内では、2013年~2016年に原美術館・豊田市美術館・長崎県立美術館で巡回展、2019年には原美術館で個展を開催。2024年11月下旬より、三菱一号館美術館再開館記念として『「不在」ートゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル』展を開催。2024年高松宮殿下記念世界文化賞 絵画部門を受賞。